個人事業主の方や、中小企業の代表が気になること……それは「キャッシュフロー」ではないでしょうか。
例えば、掛で商品を売った場合、お金が入ってないにもかかわらず、「売上」として計上してしまうため、決算書の損益計算書に記載されている売上高、純利益等は実際のお金の流れを表していないことになります。
こうしたことから「利益は意見、キャッシュは事実」といわれます。
結局、利益というのは、会社会計という仕組みのなかから生まれた概念であるため、実際のお金の流れを表しているわけではありません。「キャッシュ・フローとはなんですか?」日本証券業協会ホームページ(http://www.jsda.or.jp/manabu/qa/qa_stock31.html)より引用
経理上における損益計算書(PL)とは、売上-諸経費=利益!というものっで、私も昔経理をやっていたときそれを見ていました(というかそれしか理解できなかった)。
ですがよく考えると、売掛金って、「これから入ってくる予定のお金」なわけで、何らかの理由でお取引先から入金がなければただの書類上の数字として終わってしまいます。
そんなことは絶対あってはならないので、契約書作ったり弁護士を雇ったりしてなんとか回収するわけですが、もしものときは「現金」がなければどうにもなりません。
法人クレジットカードのなかには、もしものときの資金調達に使えるものもあります。
そもそも自社で現金払いをしなくて済む
考えてみると、自分の会社が払う経費というのは、お取引先にとっての「売掛金」です。
つまりキャッシュで払うとなると、そのための現金が必要になります。
カード支払いというのはいったん現金で払うものをカード会社が1~2か月立て替えてくれるということなので、自社のキャッシュフローの猶予にもなります。
このキャッシュフローがうまくいかないと、運転資金がなくなって資金繰りができなくなれば会社は赤字になり、倒産…ということになりかねません。
- インターネット広告費
- 通信費
- ガソリン代
- 高速料金
- 消耗品費
- 出張交通費
- 接待交際費
…などをカード支払いにすれば、カード会社が立て替えてくれることになるので、それだけで会社のキャッシュフローは改善されます。
キャッシングができる法人クレジットカード
現金調達のために必要なことといえば「キャッシング」。もちろんカード会社に返済しなければいけないですが、返済計画をきちんと立てて利用すれば、これほど心強いものはありません。
しかし、キャッシングのできない法人クレジットカードももちろんあります!
では、そんなときに強い味方となる、キャッシング枠のある法人カードを紹介していきましょう。
1.三井住友ビジネスカード for Owners
登記簿謄本・決算書不要で申し込めるという、個人事業主・設立したての法人の方には申し込みやすいカードですが、こちらキャッシングもできます。
あらかじめ設定されたご利用枠の範囲内で1万円単位で繰り返し利用でき、CD・ATMで、いつでもどこでも便利にご利用いただけます。
個人事業主の方は、年収の1/3を超えたお借り入れもできます。公式サイトより引用
とあるように、もしものときの現金調達にも強いカードです。
2.オリコカード EX Gold for Biz S
個人事業主を対象としたこちらのカードもキャッシングの利用が可能です。
担保・保証人は不要で、ATM・CDから利用可能。10~100万円が利用可能枠となっています。
また、オリコカードはビジネスローンにも幅広く対応。
こちらは個人事業専用ローンカード「CREST for Biz」という別のカードとなりますが、「年収の3分の1」という制限なし!その金額を超えていても借り入れが可能です。また、事業資金であれば使途は自由となっています。
銀行カードを作ればキャッシュフローに余裕が
カード決済を利用すれば、月末締めで支払いが1~2か月、長いところで3か月先になります。
ですのでその分会社のキャッシュフローに余裕ができ、資金繰りが楽になります。
それでもどうしても早急に現金が必要!という場合、キャッシングが利用できるカードももちろんあります。きちんと返済できるという信頼があれば、カード会社も対応してくれます。